この記事でわかること
- Zoom のオーディオ文字起こしを使うための条件
- 無料プランでも使えるローカル記録で、会議を音声ファイルとして保存する手順
- 保存した音声ファイルを、ブラウザの中で文字起こしする手順
- 参加者ごとに音声を分けて記録しておく方法
条件と手順は、2026 年 10 月時点の Zoom のサポートページの記述にもとづいています。
Zoom のオーディオ文字起こしを使う条件
Zoom のサポートページでは、オーディオ文字起こしの前提として次の 3 つが挙げられています。
- プロ・ビジネス・教育機関向け・エンタープライズのいずれかのアカウントであること
- クラウド記録が有効になっていること
- オーディオ文字起こしの設定が有効になっていること
対応している言語には日本語が含まれます。文字起こしは VTT 形式のファイルとして記録の一覧に保存され、テキストエディターやワープロのアプリで開けます。前提のアカウントにベーシック(無料)が含まれていないため、無料プランではこの機能を使えません。
無料プランでも使えるローカル記録で会議を保存する
ローカル記録(コンピューターへの記録)は、無料と有料のどちらのアカウントでも使えます。使えるのは Windows・macOS・Linux の Zoom デスクトップアプリで、スマートフォンやタブレットのアプリでは使えません。記録できるのはホストか、ホストに記録を許可された参加者です。
- 会議中に、ツールバーのレコーディングのボタンから、このコンピューターに記録する方法を選びます。
- 会議が終わると、Zoom が記録したファイルを変換します。変換が終わると、保存先のフォルダーが開きます。
- フォルダーには、映像と音声が入った
video<数字>.mp4と、音声だけのaudio<数字>.m4aが保存されます。
保存先の既定は、Windows では C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Zoom、macOS では /Users/<ユーザー名>/Documents/Zoom です。参加者として記録したい場合は、ホストに参加者の一覧から記録を許可してもらいます。
音声ファイルをブラウザの中で文字起こしする
保存した音声ファイルは、Transcriber で文字起こしできます。Transcriber は、音声を外部のサーバーへ送らずにブラウザの中で文字起こしする無料のツールで、登録も要りません。
- Transcriber の「会議・議事録の文字起こし」のページを開きます。このページでは、発言者ごとに行を分ける話者分離が最初から有効です。
- 言語を「日本語」にして、モデルを選びます。固有名詞や専門用語の多い会議では、Small 以上を選ぶと取りこぼしが減ります。
audio<数字>.m4aをドロップするか、クリックして選びます。確定した行から順に画面に表示されます。- 終わったら話者に参加者の名前を付け、同じ人が複数の話者に分かれていれば統合してから、TXT 形式で書き出します。
video<数字>.mp4 を選んでも文字起こしできます。ただ、動画の場合は先に音声を取り出す処理が入るので、音声だけの M4A を選んだほうが早く始まります。
AI のモデルは初回だけダウンロードし、2 回目からはブラウザに保存したものを読み込みます。処理にかかる時間は PC の性能と選んだモデルで変わり、WebGPU が使える PC では、多くの場合、会議の長さより短い時間で終わります。
参加者ごとに音声を分けて記録する
Zoom のローカル記録では、参加者ごとに別の音声ファイルを記録することもできます。この場合、ファイルは参加者ごとに audio<名前><数字>.m4a という名前で保存されます。
1 人分ずつのファイルを文字起こしすると、話者分離に頼らずに、誰の発言かがファイルの単位で分かります。ただし、結果は参加者ごとに別のファイルになるので、会話の流れに沿った 1 つの文書にするには、時刻を見ながら並べ直す作業が要ります。会話の流れに沿った文書がほしい場合は、全員の音声が入った audio<数字>.m4a を話者分離で処理するほうが手間は少なく済みます。
文字起こしの結果を議事録にする
Transcriber が行うのは文字起こしと話者の区別までで、要約や決定事項の抽出は行いません。議事録にするときは、書き出した TXT をもとに、議題・決まったこと・次までの作業を書き出してください。
書き出す前に、結果の画面で次のように整えておくと、後の作業が減ります。
- 同じ人名や用語が何度も誤って変換されている場合は、「検索と置換」でまとめて直します。
- 聞き取りに自信のない行は、行をクリックするとその位置から音声を聞き直せます。
- 話していない文が出ている行は、行の「⋮」メニューから削除します。