Transcriber

iPhone のボイスメモを文字起こしする方法

公開日 2026年10月7日

iPhone のボイスメモには、録音した声を文字にする文字起こしの機能があります。この記事では、その使い方と使える条件を説明します。標準の機能が使えないときや、話者ごとに分けたいときに、録音を書き出して PC のブラウザで文字起こしする手順も説明します。

この記事でわかること

条件と手順は、2026 年 10 月時点の Apple のサポートページの記述にもとづいています。

ボイスメモの文字起こしを使える条件

Apple の iPhone ユーザガイドには、ボイスメモの文字起こしの条件が次のように書かれています。

一部の国や地域では使えません。iOS 17 以前に録音したデータも、条件を満たす iPhone で開くと、話している声が入っていれば自動で文字起こしされます。

文字起こしの要約などの Apple Intelligence の機能は、文字起こしとは条件が別です。iOS 27 の Apple Intelligence は、iPhone 15 Pro・iPhone 15 Pro Max と iPhone 16 以降のモデルで使えます。文字起こしを表示してコピーするだけなら、iPhone 12 以降で使えます。

録音中に文字起こしを表示する

ボイスメモのアプリは「ユーティリティ」フォルダにあります。

  1. ボイスメモで録音のボタンをタップして、録音を始めます。
  2. 波形の上部から上にスワイプし、「文字起こし」のボタンをタップします。
  3. 波形の代わりに文字起こしが表示され、最新の単語が強調されます。波形の表示に戻るには、もう一度「文字起こし」のボタンをタップします。
  4. 録音を終えるときは「完了」をタップします。

録音後に文字起こしを表示・コピーする

  1. 録音の一覧で、文字起こしを見たい録音をタップします。
  2. その他のボタン(…)をタップします。
  3. 全体をコピーするときは「文字起こしをコピー」を選びます。一部だけコピーするときは「文字起こしを表示」を選び、コピーしたい部分を選択して「コピー」をタップします。

コピーした文字起こしは、メールやメモ、テキストファイルなどに貼り付けて使います。文字起こしの中の語句を選択すると、波形の該当する位置に再生ヘッドが表示されます。

録音の一覧の検索では、タイトルのほか、文字起こしに含まれる語でも録音を探せます。

文字起こしが表示されないとき

「文字起こし」のボタンや「文字起こしを表示」が見当たらないときは、次の点を確かめてください。

メモアプリで録音して文字起こしする

iOS 18 以降は、メモアプリでも録音と文字起こしができます。

  1. メモで添付のボタンをタップし、「オーディオを録音」をタップします。
  2. 録音のボタンをタップして、録音を始めます。
  3. 「文字起こし」のボタンをタップすると、文字起こしが表示されます。

録音のあとは、「メモに文字起こしを追加」で文字起こしをメモの本文に加えるか、「文字起こしをコピー」でコピーします。録音を削除すると、文字起こしも削除されます。

メモアプリの条件は、iPhone 12 以降で、端末の言語が上の 10 言語のいずれかに設定されていることです。「文字起こし」のボタンが表示されない場合は、iPhone がこの条件を満たしていないか、対応する言語が検出されていません。

なお、通話の録音はボイスメモではなく、メモアプリの「通話録音」フォルダに保存されます。通話の録音の文字起こしでは、文ごとに話者が識別されます。

標準の文字起こしで足りないとき

Apple のガイドが案内している文字起こしの取り出し方はコピーだけです。時刻の付いたテキストや、字幕(SRT)のファイルとして書き出す方法は案内されていません。ボイスメモの文字起こしの説明には、話者を区別する機能の記載もありません。

次のような場合は、録音を M4A ファイルとして書き出し、PC で文字起こしします。

録音を M4A ファイルとして書き出す

ボイスメモの録音は、初期設定では M4A 形式(.m4a)のファイルとして書き出されます。

  1. 書き出したい録音をタップし、その他のボタン(…)をタップしてから、共有のボタンをタップします。
  2. 下にスクロールして「“ファイル”に保存」をタップし、保存したい場所を選んで「保存」をタップします。

共有の「オプション」で「編集可能」を選ぶと、QuickTime Audio 形式のファイルになります。文字起こしに使うときは「編集可能」を選ばずに、M4A 形式のまま書き出してください。AirDrop・メール・メッセージで送ることもできます。

Mac に移す

iPhone の「設定」→ 自分の名前 →「iCloud」→「すべてを表示」で「ボイスメモ」をオンにし、macOS 15 以降の Mac の「システム設定」でも同じように「ボイスメモ」をオンにすると、同じ Apple Account にサインインしている Mac のボイスメモに録音が同期されます。Mac のボイスメモから録音を Finder のウインドウにドラッグすると、ファイルとして保存できます。AirDrop で Mac に送ることもできます。

Windows の PC に移す

ボイスメモの iCloud の同期は Windows に対応していません。上の手順で「“ファイル”に保存」を選ぶときに保存先を iCloud Drive にし、Windows 用 iCloud か、ブラウザで開いた iCloud.com から取り出します。メールに添付して自分に送る方法もあります。

書き出した録音をブラウザの中で文字起こしする

書き出した M4A ファイルは、Transcriber で文字起こしできます。Transcriber は、音声ファイルをブラウザの中で処理し、外部に送信しない無料のツールです。会員登録は必要ありません。

  1. PC のブラウザで、Transcriber の「M4A の文字起こし」のページを開きます。
  2. 「言語」で「日本語」を選び、「モデル」を選びます。ファイルを読み込んだ時点で文字起こしが始まるので、設定は先に済ませます。固有名詞や専門用語の多い録音では、Small 以上を選ぶと取りこぼしが減ります。
  3. 話す人が 2 人以上いる録音では、「話者分離」をオンにします。話者の人数は自動で推定されます。
  4. 書き出した M4A ファイルをドロップするか、クリックして選びます。確定した行から順に画面に表示されます。
  5. 終わったら「TXT」か「SRT(字幕)」で書き出すか、「テキストをコピー」でコピーします。

AI のモデルは初回だけダウンロードし、2 回目からはブラウザに保存したものを読み込みます。処理にかかる時間は、PC の性能と選んだモデルで変わります。

Transcriber は iPhone の Safari でも使えます。ただし、スマホでは端末を保護するために省メモリモードで動作し、読み込めるファイルは 500 MB までです。モデルは Tiny か Base を選んでください。長い録音はメモリが足りずに止まることがあるので、PC での処理をおすすめします。

文字起こしの結果を整える

書き出す前に、結果の画面で次のように整えておくと、後の作業が減ります。

参考にした公式のページ

録画・録音のファイルを文字起こしする

Transcriber はブラウザの中で文字起こしする無料のツールです。ファイルは外部に送信されず、会員登録も必要ありません。話者分離を有効にすると、発言者ごとに行が分かれます。

ボイスメモの録音を文字起こしする

ほかのガイド